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大企業サラリーマンだと飲み会代もバカ高いから一概に良いとは言えないって話

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こんにちはうさよしです。

私の夫は東京都内の有名企業に勤めておりまして、入社5年で年収650万円を稼ぐ世で言う「大企業・高給取り」のサラリーマンでした。

この肩書きだけ見ると、「若いうちからさぞ裕福な暮らしをしているのだろうな」とか、「貯金いっぱいありそうでいいな」とか思われる方が多いかと思います。


でも実際には、夫婦そろってお金のゆとりを感じたことはないし、更に言うと精神的なゆとりは全く感じませんでした。


「年収が高ければ金銭的にも精神的にもいい生活が出来る」と思いがちですが、実際は高収入だとその分使うお金もハデなんです。

交際費、馬鹿になりません、ほんと。

というわけで、高収入サラリーマンの恐ろしい交際費の実態をお伝えしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

 
手取り給料の4分の1が飲み会代に消えていく高収入サラリーマンの真実

 

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先程もお話しした通り、都内の有名企業に勤める私の夫は入社5年目にして年収650万円の収入がありました。

ですが飲み会も多く、大体週に2~3回、多いときは週末含め週に4~5回の頻度で飲み会がありました。

物価の高い東京で飲むとなると、いやがおうでも1回の飲み会の単価は高く(1次会で大体4-5000円)、その後2次会も行こうぜー!となると少なくともプラス2-3000円はかかります。つまり、この時点で1回の単価は6-8000円なんですね。

間を取って7000円/回の飲み会を年に100日くらい行くとなると、その時点で年間の出費70万円くらいになるんですよねー。

 

さらにこのあと3次会だの締めのラーメンだの行くことはあるし、終電を逃したなんて日には、タクシー代で軽く5000円はプラスでかかってきます。

飲むと毎回電車で帰れなくなる、、、、なんて酒癖の悪い方だと、年間100万円以上が飲み代に消えていく、なんてこともざらなんです。

(実際うちの夫も、毎度二次会三次会を断り続けることは出来ず、大体年間110万円位の交際費がかかっていました。)

 

というわけで我が家は、確かに夫は高収入ではありましたが、年間100日、およそ110万円の交際費のせいで、

税金を除いた手取り給料約450万円のうち4分の1程度が交際費に消えているというとんでもない事態になっていたのでした。

 

さらには高収入の人って、いい家を買ったり車を持ったりして、おのずと生活費も高くなってきがち。家のローンがあると軽く月に20万円(年間240万円)とかしますよね。

となると、残る自由なお金はたったの年間100万円。

この中からレジャー費や冠婚葬祭費用、そして今後の為の貯金をしていかなければならない。


あくせく働いて折角高い給料をもらえても、お金的ゆとりがものすごくあるわけでもないし、連日の飲み会のせいで夫婦の時間も減っている。

そもそも夫は行きたくもない飲み会に時間とお金を浪費しているわけですから、夫婦共々精神的なゆとりが全くありませんでした。

 

 大企業で高収入の人は交際費も高いと心得よ

 

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私自身は一般職としてまったり働いている身ではありますが、うちの会社の総合職社員は夫を更に上回る超高収入サラリーマンでして、例にもれずまあ飲み会もアホみたいに開催しています。

 

具体的にどんな感じの頻度かと言いますと、「知り合いコミュニティのどこかで常に飲み会が開催されていて、そこから声がかかるとまあなんとなく行かないといけない雰囲気」ってな感じで、週4-5日はざらにのみに行っているイメージです。

この時点でうちの夫の交際費の軽く倍くらいいってそうですね。

私の大学の同級生や友達のご主人で名の知れた大企業に勤めている方は、大体同じくらいの頻度で飲み会に行っている印象。

 

日本の大企業から飲み会文化がなくなる日は来るのか? 

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「飲み会は昭和の悪しき文化だ」と漸くみんなが思い始めたとはいえ、大企業と言われる会社は、飲み会の頻度はやはり多いです。

今の大企業の平均年齢が40代前半であることからわかるように、会社のボリュームゾーンはこの層、もしくはもう少し上の世代の層。

まさに「飲みニケーション」が良しとされた時代を生きた企業戦士であり、今後も自分のサラリーマンとしての生き方はそうであろうと思っているので、少なくともこのオジサマたちが絶滅しない限り飲みニケーション文化はなくならない。

 

さらに恐ろしいことに、このオジサマたちは飲みニケーション文化を脈々と後輩にも受け継ぎながらここまで来ているので、大企業の中に根深くこの文化は息づいてしまっているのです。

それを、何人かの若手が「効率悪いからやめね?」と至極まっとうなことを言ったとしても、大所帯の組織の中でその声はかき消され、いつしかそういう若者も気概をなくしていく。

いくら大企業が対外的には「新進気鋭の若者の一声を!」と求めていても、実際は自分たちが今まで信じてきた成功のメソッドを変えることはできない。

つまり、多くの人がなあなあと続けていたり、いいと思っていたりするものがあれば、それがなんとなく続いていく。

 

また、人事異動に合わせた歓送迎会も、大所帯の組織だと頻度が半端じゃありません。

しかも、グルメなおじ様は、「俺の送別会はどこどこのお店にしろよな」とかまあまあの価格帯のお店を指定して来たりするんですね。そうなると自動的に会費も上がる。

 

こんな感じの理由から、大企業勤めの高収入の人は、交際費が「必要経費」としてマストでかかってくるという文化は少なく見積もってもあと十数年は変わらないと筆者は思います。


恐ろしい「傾斜精算」のシステム

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更に、このバカ高い交際費に追い討ちをかける恐ろしいシステムが大企業には存在します。それが「傾斜精算」です。

要するに「年収多い人からはいっぱい会費もらおうぜ」というものなんですが、うちの会社の精算イメージはこんな感じです。

 

(会費 5000円の飲み会に部のみんなで行った場合)
       部長(年収1500万)      15,000円
  課長(年収1200万円)     11,000円
  中堅総合職(年収1000万円)      9,000円
  若手総合職(年収800万円)        7,000円
  一般職                 3,000円
 

こんな感じで、年収が高い人がガッツリとはらうシステムなんですが、一件効率的に見えるけど、実は年収が高ければ高いほど飲み代の負担が高くなっていってるんですよね。

だってほら、若手総合職の1.9倍の給料をもらっている部長が、飲み代は2.1倍を払ってる。

 

みんなの稼ぎに応じて飲み代を按分しようぜっていう本当に公平な制度を作りたいのなら、「その人の手取り年収・可処分所得や家庭の事情、飲み会の頻度等様々な要素を加味した厳正な累進課税」的な精算を作らないといけないんですよね。

でも実際そんなことは無理だし、精算を担当するのって大概は新人さんとかなので、結局なんとなーくの感覚で作られてしまうんです。

その結果、年収が高ければ高いほど精算ダメージがデカイという、悪魔のようなシステムとなってしまうのです。

つまり、あくせく働いて年収が上がれば上がるほど、交際費負担もでかくなる。

これが大企業で働くサラリーマンの未来なんですよね。  

 

みなさん、ホントのところ、交際費をどう感じてますか。

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このバカ高い、そしてどんどんかさんでいく交際費を、必要経費・娯楽経費ととらえられるか、無駄な出費と感じるか。

前者と感じられる人は根っからのサラリーマン気質だと思いますが、このブログをここまで読んで下さっている方は後者と感じている人が多いのではないでしょうか。

そんなあなたは、今の、また今後の交際費について、真剣に考えてみてもいいんじゃないでしょうか。

「自分が価値があると思えるものに、お金と時間を使えるか」って、幸せの尺度としてすごく大切なんじゃないかと思うんですよね。

 

今後自分が稼ぐお金の中で、どれだけのお金と時間が飲み会に消えていくのか。

それにむなしさを感じるようだったら、飲みニケーション文化で成り立っている日本の大企業にいることは得策ではないのかもしれません。

 

たとえ年収が低くても、出費が少なければ残るお金は変わらない

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例えばあなたが今から新進気鋭の少人数ベンチャーに転職したとして、年収が400万円になったとしましょう。

年収は下がっても、飲みニケーションに価値を見出さない人や世代が作り出した会社なら、飲み会もがくんと減りますよね。

単価は大企業マンと同じ7000円だったとしても、例えば月に一回しか飲み会に行かない生活だったら、年間の交際費はたったの7万円で済みます。

可処分所得280万円のうち、交際費の占める割合はたったの2.5%なんです

大企業サラリーマンと比べると、交際費の割合がかなり低くなることは一目瞭然ですよね。

 

飲み会が減ると、お金の負担が減るだけではありません。

精神的負担も減りますし、家族の時間を増やしたり、自己啓発の時間を持てたりもする。

年収に応じた堅実な生活をすれば、残るお金は大企業マンとそこまで変わることなく、それでいて精神的に大きな自由を手に入れることが出来るんです。

 

こうやって発想の転換をすれば、高収入の大企業にすがりつかなくても、幸せに生きていく糸口を見つけていくことが出来ると筆者は思います。


高収入高出費→低収入低出費への生き方改革をしてもいいじゃない。

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そんなこんなで、うちの夫は会社を辞め、「自分が価値があると思えるものに、お金と時間を使える」人生に向けて一歩を踏み出しました。

 

人生にはお金以外の幸せの尺度がたくさんあります。

それに気づいて、今の生活を構造改革していく人、これから増えるんじゃないかなー。というかそんな仲間が増えたらいいな。
 

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以上、長々と読んでいただきありがとうございました。

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